『パーフェクト・ワールド』

観た映画備忘録。
クリント・イーストウッド監督の初期作品ですかね。イーストウッドにとって、父子関係は永遠のテーマなのかな。『グラン・トリノ』とかもそうですよね。
愛おしくて奥行きのある、いい映画だったんですが、ラストシーンで、ブッチがフィリップの母親に「これからは毎年ハロウィンをやらせてやれ」と言って、涙ながらに母親が承諾するくだりで一気に冷めてしまいました。これはない。監督も脚本家も、浅い。

フィリップは今まで、母親がエホバの証人なので、少しでも宗教的な行事やお祭の類を一切経験したことが無かった。エホバの証人の家庭は、クリスマスもハロウィンも、お盆もこいのぼりもひな祭りもバレンタインも誕生日も一切やりません。起源に他の宗教や超自然的なもの(土着のもの含む)が関わっているもの等は、彼らは一切拒否します。唯一無二の天の父以外を奉る・あるいは祝う行為を、拒むわけです。
そして、彼らの信仰はとても強固で、たとえ子供の命が掛かっていても、信仰を貫きます。将来、永遠の命が神から子供にも授けられるのだから、それを邪魔するようなことは決してしてはならないのです。子供がクリスマスを祝えば、神の狭き門を潜れなくなってしまうから。第二次大戦中に信仰を貫いた事で強制収容所で亡くなった人がたくさんいたり、両親が子供への輸血を拒否して子供が亡くなったりした、そういう例はいくらでもある。
彼らの信仰を間近で見てきた経験のある者としては、リアリティが感じられなさすぎました。

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